【日蓮聖人が遺した言葉】三十三の厄は転じて三十三の幸いとならせ給ふべし

日蓮聖人が遺した言葉

三十三の厄は
転じて三十三の
幸いとならせ給ふべし

『四条金吾殿女房御返事』/文永12年(1275)聖寿54歳

解説

=厄、転じて幸いとなる=
「竹が真っ直ぐに立っていられるのは間に節があるから」とはよく聞く言葉です。人も同じこと。人生に苦難という節があるからこそ、辛くとも大きく成長できるのではないでしょうか。
「厄」は「役立ちの役」そして「飛躍の躍」にも通じるものです。
その知恵と力を頂くために節分には日蓮宗寺院にてぜひ七難即滅七福即生の「厄」祈願をお受け下さい。
厄を転じてご利益をゲットせよ!

日蓮聖人ご遺文『四条金吾殿女房御返事』
本書は聖人の大信徒だった四条金吾氏の妻・日眼女に与えられたお手紙です。この年、女性の大厄といわれる33歳に当たることから、日眼女は身延に住まわれた聖人の下へ供養を送り、厄除けを祈願しました。その返礼状の一節です。
聖人の生涯を振り返った時、男性の節とも言われる42歳前後に伊豆法難、小松原法難。さらに50歳の折には龍口法難、佐渡流罪といった大難にあわれています。しかし、それはむしろ法華経への信仰の深まりと、ご自身の使命の揺るぎない確信に転じる天祐だったのです。

文永12年(1275)聖寿54歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より