【日蓮聖人が遺した言葉】仏くようの功徳莫大なり

日蓮聖人が遺した言葉

仏くようの
功徳
莫大なり

『法華証明鈔』/弘安5年(1282) 聖寿61歳

解説

ー功徳ー

今月は春のお彼岸を迎えます。

皆さんが「仏さま」と呼ばれるのはどなたですか? お釈迦さま、阿弥陀さま、薬師さま…?
しかしその中でもご先祖さまを「仏さま」と呼んでいませんか。

実はこの思いは先祖供養に重きを置く日本人の宗教観の表れといわれています。
その「ご先祖さま」があの世で安らかに過ごせるのは、
ご本仏釈尊がご先祖さまを見守り導いて下さっているからなのです。
皆さまがお彼岸でご先祖さまを供養することはそのご本仏釈尊にも届いており、
想像を遙かに超える大いなる功徳をご自身が積んでいることにもなるのです。

『法華証明鈔』

本鈔は日蓮聖人に生涯深く帰依した南条時光氏に宛てたものです。
時期は聖人が亡くなる年の2月末でした。
ご自身重病の床にありながらも大病する時光氏に対し、
日頃の堅固な信心を讃え、
その功徳で必ずや病気は平癒すると励まされました。
そのお言葉通り時光氏は見事全快し、
その後90歳の長寿を全うしたのです。

弘安5年(1282)聖寿61歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より