【日蓮聖人が遺した言葉】おとこのしわざは女のちからなり

日蓮聖人が遺した言葉

おとこの
しわざは
女の
ちからなり

『富木尼御前御書』/建治2年(1276) 聖寿55歳

解説

ー夫婦円満の秘訣ー

こんな句があります。
夫が「お前みたいなおたふくババを、俺でありゃこそ置いてやる」と言うと、
妻はすかさず「私なりゃこそ辛抱もするが、誰がみるぞや痩せ所帯」。

よくお説教で引かれる道歌です。しかし、この句はこう続きます。

「外で俺が働けるのも、家を貴女が守りゃこそ。私みたいなふつつか者を、貴方なりゃこそ大切に。こそと威張ってこちらにつけりゃ、何とこしゃくと喧嘩ごし。こそと崇めて向こうにつけりゃ、ニッコリ笑ってあなたこそ。喧嘩するのも仲良くするも、こその付けどこただ1つ」

今月22日はいい夫婦の日です。共に見つめ直して下さい。

『富木尼御前御書』

身延山から富木常忍の妻に与えられたお手紙です。

常忍氏が亡き母の遺骨を身延に納骨した折に託されました。妻が生前母によく仕えてくれたと深く感謝する夫の思いを受けて書かれました。

女性が軽視される時代にあって聖人は常に女性の力の偉大さを称賛されています。

建治2年(1276) 聖寿55歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より