【日蓮聖人が遺した言葉】随喜と申すは随順の義なり

日蓮聖人が遺した言葉

随喜と
申すは
随順の義なり

『唱法華題目鈔』/文応元年(1260) 聖寿39歳

解説

ーやる気にスイッチ・オンー

人を突き動かす原動力は感激ではないでしょうか。

以前ベストセラーになった小説の一節です。
「目あれど美を知らず、耳あれど楽を聴かず、心あれども真を解せず、感激せざれば燃えもせず」(黒柳徹子さんの自伝小説『窓ぎわのトットちゃん』より)

法華経には「随喜」という言葉が随所に見られます。仏さまの教えを聞いた衆生が感激し修行の志を懐く瞬間です。その時の心持ちは100㌫仏さまに心を開き、素直に随順する状態だったのです。

目標を立てたなら、それに向かって真っすぐ素直に飛び込みましょう。
それがやる気に「スイッチ・オン」する秘訣です。

『唱法華題目鈔』

本鈔は『立正安国論』とほぼ同時の著述で『安国論』の姉妹編といわれています。

15番の問答形式で展開し、多くの信徒を対象とした教義書的意義を持つとされます。

主題は題号の如く法華経の題目を唱える意義と功徳が説かれ、法華経の聴聞随喜がキーワードになっています。

文応元年(1260) 聖寿39歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より