【日蓮聖人が遺した言葉】霊山浄土にてはかならずゆきあひたてまつるべし

日蓮聖人が遺した言葉

霊山浄土にては
かならずゆきあひ
たてまつるべし

『是日尼御書』/弘安元年(1278) 聖寿57歳

解説

ー霊山の契りー
 
日本人の死生観に関する研究論文を目にしました。そこにはこんなアンケート調査が盛り込まれていました。
「あなたは死後の世界の存在を信じますか?」
調査対象は10歳から90歳までの男女100人。結果は67%の人が信じると回答したとあります。
今生ですべてが終わってしまうと思うのか。
それとも、人生の幕は降りてもその向こうに新たな舞台が始まると信じるかでは、今の生き方が大きく変わってくるのではないでしょうか。
「生き方が逝き方」という言葉がふと心に浮かびました。

 『是日尼御書』
本書は佐渡の是日尼に対してで、夫が身延の日蓮聖人の下に給仕に上がったことへの礼状。
身延に入られた聖人はこの時期体調を大きく崩しつつも弟子信徒に対し精力的に教化活動をされていました。しかし一方ではご自身の死期も脳裏をかすめておられたのかも知れません。
あの世、すなわち霊山浄土においても弟子信徒との変わらぬ契りを結んでおられたのです。
    
弘安元年(1278)
聖寿57歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より