【日蓮聖人が遺した言葉】我が身仏になるのみならず、父母仏になり給う

日蓮聖人が遺した言葉

我が身
仏になるのみならず
父母 仏に
なり給う

『盂蘭盆御書』/弘安3年(1280) 聖寿59歳 

解説

=いのち輝く=

私のいのちは父と母から贈られたものです。その父母にも2人の親がいます。それが10代前には1024人の親がいました。その間の総数は…。その中の1人でも別な人と入れ替わっていたらここに私はいません。あなたもいません。そんな不思議なご縁を頂いて生まれ出たこの私たちのいのち。
お題目の力で私のいのちが輝く。私が輝く時、両親が輝く。私が輝く時、ご先祖さまも輝く。その時、すべてのいのちが輝く。
お盆はそのいのちのリレーに気づく好機なのです。

=盂蘭盆御書=

本書は聖人の高弟の1人で治部房日位上人の祖母に与えられたお手紙です。盂蘭盆の供養への返礼を述べ、さらに盂蘭盆の起源や意義を説かれています。
盂蘭盆の起源は釈尊の十大弟子の一人・目連尊者が餓鬼道に堕ちた母を救おうとした故事に由来します。
この一節は目連尊者が小乗の教えを捨てて法華経を信じた功徳によって自身が成仏し、同時に両親をはじめ先祖、子孫も成仏できることが説かれています。
 
弘安3年(1280) 聖寿59歳 

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より