【日蓮聖人が遺した言葉】仏法を心みよ

日蓮聖人が遺した言葉

仏法を
心みよ

建治元年(1275) 聖寿54歳

解説

コロナ禍自粛から自宅で簡単に、しかも豪華に美味しく作れるレシピがテレビなどで多く紹介されています。しかし、いくら創意工夫されたレシピでも実際自ら作ってみないとその美味しさは味わえません。大切なのは自分で試してみることです。
何事においても「万事見て、学んで、やってみる」これがわが身につく極意です。
況んや人生に味を醸し出す信仰においては決して忘れてはならない心得ではないでしょうか。
まずはレッツ・トライ!

『撰時抄』
法華経『如来寿量品』に「汝取って服すべし」という教えがあります。自らが手を伸ばして自分の口に入れることで本当の味をかみ締められるというのです。それがたとえ苦くとも、どこまでも食らいつくことで真味が分かるのです。そしてその覚悟が最重要だと説いています。
日蓮聖人の教えの根幹はここにあります。その叫びが「仏法を心みよ」なのです。
「他人の解説を聞いて分かった気になるな。自分で試しなさい」これがこのお言葉の根底にあるのです。   

建治元年(1275) 聖寿54歳

〜日蓮宗ポータルサイト「今月の聖語」より