【ニホンミツバチのきろく】 2025年10月のきろく
2025年10月1日
朝、仙台出張から戻る。出張中に、巣箱の様子を確認しに来てくれた友人から、やっぱり巣箱の狭くなっているから1段足してみようという連絡を頂いていて、午後に手伝いに来てくれることになっていた。
追加前の中の様子はこんな感じ。一番下の段までミツバチたちがかたまりになっている状態。

下から2段目の巣枠から外して持ち上げる。もうかなりの重量で持ち上げているのが辛いくらい。

一段を加えて、元の状態に戻して終了。数分のことだけど、2人で行わないと難しい作業だ。

2025年10月7日
午前中、友人たちが手伝いに来てくれて、今年2回目の採蜜。今回は前回のように蜂蜜の絞り機は使用せず、一週間くらいかけてゆっくり自然に蜂蜜を濾して落としていくことにした。
外での作業は前回と同じ。まず上蓋を外す。

あぁ、死んでいる子たちがいる。

で一番上の巣枠を切り離すと、こんな感じ。

スムシがいるのを発見して、取り出しているところ。
「スムシ」というのは蛾の幼虫で、ニホンミツバチの巣を食べるのですが、スムシが繁殖すると巣がどんどん食べられて、ミツバチたちがいなくなってしまうと言われています。
ただ、ほぼすべての群れにスムシがいるとのこで、こういうのが自然みたい。つまり、健康なミツバチの数が多い強い群を保つことが大切とのこと。でも、どうやって?人間にできることは少ないなと思う。

で、一番上の巣枠を外した状態。これを台所に運んで蜂蜜を採る。

台所に移動して、木枠から巣を外していく。

そして、こんな感じで少しずつ濾していく。この感じだと全部終わるのには、やっぱり一週間とかかかりそうだ。
少しハチミツをいただきながら作業する。前回とは味が違うのが面白いなと思う。
糖度計で糖度を測ると、「糖度85.5」もあってびっくりした。日本養蜂協会の基準だと、糖度が78 度以上で天然蜂蜜として認められるということになっている。
2025年10月8日
昨日、木枠を一段取ってしまい、びっくりしているんじゃないかと心配になり、様子を見にいく。すっかり落ち着いて元気に暮らしているようで安心する。
2025年10月12日
スズメバチの活動がものすごく活発なのか、毎日毎日トラップにひっかかっていて、見にくるたびに増えている。どこかに巣があるんだろうか?と心配にもなる。
2025年10月19日
朝晩がずいぶん寒くなってきた。ふと、巣箱の様子を見にいくと、いつもは門番のミツバチなど、巣箱のまわりにはミツバチたちが飛んでいるんだけど、今日は誰もいない。
もしかしたらどこかに移動してしまったのかも?とすごく焦ってしまい、ドキドキしながら着替えて、巣箱の中を確認してみたら、ミツバチたちは巣箱の中でかたまって、見た感じは元気そうだった。
すぐに友人たちに動画を送って、これはどんな状態か?と聞いてみると、すぐに「寒いとそんな感じだよ」と返信があり、ほっとする。寒いと誰も外にいなくなるんだな。当然と言えば当然か。
2025年10月22日
うちの巣箱の様子を見に来てくれた友人から、ミツバチが子出し(蜂子出し)しているのを見たので、栄養が足りないかもしれないから、ちょっと餌をあげてみたらいいとアドバイスをいただく。
子出し(蜂子出し)というのは、つまり、病気になっている幼虫や死んでしまった幼虫を巣の外に運び出していること。
アドバイス通りに、前回の採蜜した際の残りをタッパーに入れて巣箱の中に入れておいた。
しばらくすると、こんな感じになってた。
2025年10月28日
昨晩からのものすごい強い風、強い雨、今日は時折みぞれが降っていた。ミツバチたちが心配で様子を見にいく。
もちろん、外には誰もいなかったけど、中では元気にしているようで安心した。
7日前にタッパーに入れた餌がすっからかんだったので、取り出して、中を少し掃除する。
で、また新しい餌を中に入れておいた。
入り口から何匹か外の様子を見に来てた。
そろそろ、雪囲いをしなければならないんだろう。みんな越冬できたらいいな。
来月、11月の「だいたい水曜日(つどいの場)」は、昨年に続き2回目になる、猿田 千帆による「蜜蜂の話」。興味のある方はぜひご参加ください!
2025年11月19日(水)13:30〜15:00
【テーマ】蜜蜂の話
【講 師】猿田 千帆(陶工房ゆきふらし)
【参加費】無料日本蜜蜂は明治期に日本に入ってきた西洋蜜蜂と違い日本蜜蜂は日本に古くから住んでいた在来種です。五所川原の山にもまだまだ生息している日本蜜蜂の暮らしを蜂蜜の味と共に伝えられたらと思います。
以上、10月のきろくおわり。















