「草の葉」第32節 / 犬式(『ライフ・イズ・ビューティフル』)
Leaves of Grass / Walter Whitman
私は身を動物に変えあのいつも穏やかで独立独歩の動物たちと共に生きられればと思う。
私は足を停め、長い間いつまでも動物たちを見つめる。
動物たちは自分たちのあるがままの現在にぐちもこぼさず、また骨を折ってあくせくもしない。
動物たちは暗闇の中で目を開いたまま横になって何かを罪に泣くこともない。
動物たちは、神に対する義務について討論して私をうんざりさせもしない。
一匹として満足せぬはなく、一匹として蓄財に熱中するあまり狂乱状態になるものもいない。
一匹として他にひざまずかず、また数万年を生きながらえてきた種族の流儀に盲従するものもいない。
そしてこの地上のどこにも一匹として社会的地位のあるものはなく、また不幸をかこつものもいないのだ。
